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01/8/11 松任谷由実 acasia tour 2001 大阪城ホール

夏の日差しが強烈な8月11日 男気あふれるタイコで人気の村石雅行氏が “ 松任谷由実 acasia tour 2001 ” 大阪公演の為来阪するとの情報を手に入れ、氏の御厚意により緊張感漂うリハーサル中の大阪城ホールに潜入させてもらった。

01/9月号のドラムマガジンで紹介されているように今回のツアーではパーカッショニストの小野かほりさんと、いきなりのツインドラムで幕が開けることになっている。(ライブも拝見しましたが見事なツインドラムでした。)

そんなわけで今回はツインドラム用と、メイン用に2台のセットがステージに用意してあるのです。チョイスされたドラムはパールのカーボンプライメイプル。随所に村石氏のこだわりが感じられる個性溢れるセットになっておりました。見た目はまったく同じのセットですが、実は大きな違いが・・・ とくとご覧あれ。



Yuming のセット
( メイン、ツイン 共通 )
Drums : Pearl Carbon Maple
CYMBALS : SABIAN
STICKS : PEARL 村石雅行 Model 157H
HEADS : REMO
Toms : Clear Ambassador
Mainset Snare : CS Coated
TwinSet Snare : Coated Emperor
  1. 14×5.5
  2. 12×8 TT
  3. 13×9 TT
  4. 14×14 FT
  5. 16×16 FT
  6. Roland PD-120
  7. 24×16 BD
  1. HH 14 RHH
  2. AA 18 ROCK TAGON (RIVETED )
  3. AA 10 CSP
  4. AA 8 SP
  5. HH 16 CHINESE
  6. HH 20 MHR
  1. P2002C
  2. P101P with Roland KD-7


▼ メインセット ▼

バスドラは 24'
24インチのバスドラム 小口径化が進んでいるこのご時世にあえて24インチのバスドラムをメインに据えた男気ど根性仕様。中途ハンパな人だと鳴らないと思いますが、村石氏は短音チェックのときも余裕で鳴らしきっていました。
(パールの反転文字がおしゃれなワンポイントとなっております。)



スネア
スネア スネアもカーボンプライメイプルでした。メインセットではサイズが5.5インチ(特注品、通常は5インチ)で、ヘッドはCSコーテッド。
ノーミュートで、ヘッドのテンションは表が高すぎず低すぎず、裏が表より若干低めとのことです。生音を聴かせてもらいましたが、カーボン独特の芯が太くて抜けの良いサウンドでした。ノーミュートでしっかりまとまっていましたよ。



タム類
タム類 タム類は表も裏もクリアーアンバサダーでした。カーボンプライメイプルのシェルとの組み合わせにより、少し硬めで明るいサウンドを強調していました。



ペダル
ペダル ペダルはパールの自信作P2002Cです。カムは黒カムを使用。
メインペダルの横から少し覗いているペダルはローランドKD7を使って音源を鳴らす為の物です。



スプラッシュ
スプラッシュ スプラッシュのシンバルフェルトにハイハット用フェルトを使用。こんな細かいところにも氏のこだわりを感じます。



タムホルダー
スプラッシュ 複雑に入り組んだタムホルダーが 「 セッティングにセオリーは無い。自分の叩き易いようにする 」 ことを物語っております。



モニター
モニターバックミラー 今回のツアーの特徴である円形ステージはその形態故に演奏中のメンバー同士がコミュニケーションをとるのが難しいのですが それぞれのメンバーが全体把握を可能にする為色々な小道具が用意されていました。

写真左に見えるモニター群は、下が会場全体を映し出し、その上にある小さな液晶モニターは常に主役のユーミンを追っかけ映し出す専用のものです。

その上に乗っかるビデオカメラは村石氏の姿をバンドマスターの武部氏(Key)の元に送り出すものです。(決めの部分を確実に合わせるため)

あと、ライドシンバルの下にバックミラーも付いており、これで後方にいるメンバーとの呼吸を合わせているのです。

モニターの下にちらっと見える白パッドはローランドVドラムパッド PD-120 です。5月に行われたドラムクリニックでも大活躍でしたね。
あと少し見にくいのですが、村石氏が叩いているSABIAN AA16ロックタゴンには4ヶ所にシズルがついていました。(1ヶ所抜け落ち)
このシズルにより鋭いアタックと、独特のサスティンが得られていました。



ダンベル !?
ダンベル!? これぞ挌闘系ドラマーの第一人者たる所以。バスドラムミュートのウェイトにダンベル!? ツアー中でもトレーニングは欠かさないとおっしゃってられました。



▼ ツインドラム用セット ▼

ツインドラム用のセット
ツインドラム用のセット さてツインドラム用のセットに移ってみたいと思います。
ちなみに小野かほりさんのセットが向こう側に小さく見えています。

基本のセッティングはメインセットと同じです。
変更点はシンバルがパールからの借用品(笑)で AAシリーズがメインになり、スネアが6.5インチ(こちらも特注品)にサイズアップ。 そしてもっとも大きな違いは・・・



ツインドラム用のセット2
ツインドラム用のセット2 な、なんと6プライメイプルにカーボンを巻いた特別仕様です。(通常は4プライ)
写真で見てもらえば判りますがかなり分厚いです。
世界に一台しかないそうで、サウンドキャラクターはソナーに近いと、村石氏もかなり気に入っておられました。



ツインドラム用のセット3
ツインドラム用のセット3 ツインドラム用のセットを後方から捉えた写真です。この写真からドラムスローンはかなり高くセットされ、スネアは地面とほぼ水平にセットされているのが解ります。

このスローンの高さはバスドラムを踏みこむ足が斜めに ストン と落ちていく形になり 早いフレーズには有効ですが通常のプレイで鳴らすには大変なポジションです。しかし村石氏は24インチのバスドラムをしっかり鳴らしていました。

あと写真には写ってませんがハイハットの位置もかなり高めでした。



総評
今回のツアーではいきなりツインドラムでスタートしたり、円形ステージの為360度どの方向からも村石氏が良く見える(運が良ければ真後ろから)ので村石ファンなら見所たっぷりのステージになっておりました。ドラムセットも村石氏のアイデアとこだわりを満載したものでした。

ケンソーなどで見られるスーパーテクニカルドラムも最高ですが、歌物のバックで演奏する村石氏のドラムも非常に聴き応えがあります。歌に生命力を与え、楽曲にリズムの華を添え、村石節を挟みつつ良質の曲をより素晴らしい物に昇華させるテクニックは、天性のセンスと、日々の血のにじむような努力の賜物だと思いました。

余談ですが ある業界関係者が 「スーパーテクニカル “インスト” ドラマー は沢山いるが、歌物のバックで叩けるドラマーがいない・・・」 と言っていました。
これはドラムを叩く技術を持っているものは多いが、それを音楽として表現できるプレーヤーが少ないと言う意味だと思います。村石氏はそれが出来る数少ないドラマーの一人です。

前日の飲みすぎがたたり二日酔い気味の状態でリハーサルに望む村石氏でしたが、「俺ももう若くないね(笑)」とジョークをかましつつこちらの質問にも快く答えてくださったのがとても印象的でした。
それでもドラムセットに向かいスティックを握るといつもの男気ビートが炸裂していました。(さすがです)


おまけ
先日ケンソーのニューアルバムのドラム取りを終えた所だそうで、来年には発売される予定だそうです。どんな感じか伺ったところ 「非常に気合がいるドラム取りだった」 そうです。男気太鼓がたっぷり入っているそうなので、こちらも楽しみにして下さいとのことです。


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